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第10話~もう一人の女装男子~

どうしてこうなってしまったのか俺には分からない。
少年犯罪の加害者みたいなことをいうようでなんだが、最初は遊び、冗談のつもりだった。
それがここまでズルズルときて、結局は友樹を傷つけることになってしまった。
いったい、なぜこんなことになってしまったんだろ。
少なくとも、友樹が女装して芸能界に入っていなければ、俺も女装して芸能界に入ろうだなんて思わなかっただろう。
俺は、満月が浮かんだ夜空を見上げながら、その日のことを思い返した。

あれは、桜も散り、もうすぐでゴールデンウィークということに、浮き立っていたある日に遡る。
「そこの小学生カップルの女の子のほう。ちょっと話したいことがあるんだけど」
友樹と二人並んで帰っていると、後ろからそんな声が聞こえてきた。
別の人に話しかけているのかと思ったが、周りに小学生カップルらしき姿はないし、その声はこちらにむけて話しかけてるような気がしたので、思わず後ろを振り向き、その声の主を確かめた。
そこにはコジャレたジャケットを着こなそうとしている感じのする30代ほどの男の姿があり、その姿はどうみてもこちらにむいていた。というより、後ろについてきているようだった。
そこで、女とよく間違われる友樹をみて自分達を小学生カップルと勘違いしているんじゃないかと考え、「もしかして友樹のことじゃねーの?」と友樹に言ってしまった。
今考えたら、あそこはすぐに逃げたほうがよかったかもしれない。第一、あのときの大室は怪しい男に見えなくなかった。
まあ、そういうわけで友樹は大室にスカウトされてしまったわけだ。
友樹のことを女と勘違いしてスカウトしているので、友樹に忠告しようとしたが、友樹の気迫に負けて言えなかった。
オーディションが終わった後、友樹とあって聞いた話になるが、女としてスカウトされたと気づかずに、オーディション会場に行ったらしい。
「まあまあ、ネタになってよかったじゃんか(笑)」という感じで、俺はその話を笑い飛ばそうと思っていた。
ところで、友樹が芸能人になろうと思った理由は、秋に発売されるゲームを買うお金がないというのが理由だ。
なので、俺はこう付け足した。
「ファイモンは、また正月になったら一緒に遊ぼうぜ」と。
その時の俺は、女の子が対象のオーディションなのだから男の友樹は落ちる以前に、そもそも受けていないと思っていた。だから、先ほどのような言葉を言ったわけだ。
だけど、友樹からの返答は、俺の想像をはるかに超えた言葉だった。
「いや、それは大丈夫。受かったから」
正直、何のことを言っているのか分からなかった。
受かった? 何がだ? 資格の受験でもやってたのか?
いや、この話の流れで受かったっていえば、
「それは、オーディションで合格したっていうことか?」
「それ以外、何があるっていうんだよ」
ダメだ。意味がわからない。
「女子を対象にしたオーディションと言ってなかったか?」
「そうだよ。だから、女として出たんだよ。有川友美って名前で」
さらに意味が分からなくなった。友樹は何か冗談を言ってるのか? ここは、冗談だから笑ったほうがいいのか? だけど、友樹の話し方は冗談を話しているようには思えなかった。
「どうして、そこまでして・・・」
「だって、そうしないと、ファイモン発売してすぐに、翔太と遊べないじゃん」
その言葉を聞いて、俺はそれ以上、何も言うことができなかった。

あのオーディションから1ヶ月、そして2ヶ月がすぎようとしていた。
友美の人気はとどまることをしらず、次々に仕事が舞い込んでくるようであった。
一緒に帰ろうとしても、「悪い。今日、すぐ仕事だから先に帰らなきゃいけなくて」といって一緒に帰ることがなくなったり、
週末にゲームセンターで遊ぼうと思って誘ってみるものの、仕事だからと断られる日々が続いていた。

そんなある日のことだ。
学校から帰ってきた俺は、リビングでテレビを見ていた姉に「ただいま」と言って、冷蔵庫からお茶をだし、一緒にそのテレビを見ることにした。
そのテレビはお昼から夕方にかけてやっている情報番組で、その時にはちょうど、夏にやる昼ドラマについて紹介しようとしているところだった。
そこに、友樹、いや、有川友美の姿があった。
主役ではないらしいが、主要キャストの一人であるらしい。
他に出演している共演者の子役とくらべて、芸歴がすくない分、緊張しているのが手にとるように分かる。
その番組では、最近話題というフレーズを使ったうえで、友美のプロフィールも簡単に紹介しだした。
性別が違うという点をのぞけば、ほとんど友樹と同じにしているようだ。
「友樹くんがんばってるね」
と、ソファに座っている姉がこちらを見て言ったのはそんなときだ。
「そうかもね」
そっけない返事かもしれないが、それ以外の返事が見つからずにそう返事をした。
実際、友樹はがんばってると思う。
このドラマの台本も学校に持ってきて、一生懸命覚えようとしていたし、その台本に書いてある読めない漢字をこちらに尋ねてきたこともあった。
これだけ忙しいのであれば、もうすでにゲームを買うぐらいのお金は溜まっているんじゃないだろうか。
そのことについて友樹に話してみたら、「1年は働くように言われてるから」とのことであった。
ということは、結局、1年間はほとんど一緒に遊ぶ機会はないということなんじゃないだろうか。
来年は学校も離れ離れになるだろうし、友樹はそれを分かっててやってるんだろうか。
そんな思いを巡らせているときだった。
姉が、有川友美の紹介映像が流れているときに、ふと漏らした言葉があった。
「あんたもやってみれば?」
「何をだよ?」
「女装して芸能人デビュー。あんたアタシににてキレイな顔してるし、歌もうまいし、いけるんじゃない? ウィッグつけたら分からないんじゃない?」
「バカなこというなよ」
多分、姉は冗談で言ったんだと思うし、自分もその時には真に受けなかった。
ただ、その後、新聞を見ていると、有川友美の友達相手役となるオーディションをするという広告があるのを見つけ、その後、気づいたら俺は、パソコンを開き、オーディションの応募ページを開いていた。
名前は、姓を4月生まれだから卯月とし、名は苗字の相葉の『あい』をとって、愛梨とした。

そして、オーディションの日がやってきた。
ネットで女の子向けのかわいらしい服とウィッグを購入し、オーディションの会場にむかった。
正直、周り人がどう見られているか気になったが、特に痛い視線をなげられることもなく、会場に到着した。
途中、全身が映るほどの鏡があったので見てみたのだけれども、自分でいうのはなんだが、様になっていたと思う。
受付をすませ、一次審査のカメラテストをすませると、一旦休憩となった。
まわりにいるライバルを見渡すと、女の子らしいかわいさのある子が多い。
テレビで見たことある子も何人かいるので、自分より断然、演技力もあるだろう。
多分、落ちるんだろうなと思いながら、廊下を歩いていると、女子トイレから友樹がでてきた。
普通に女子トイレからでてきたことに思わず吹き出しそうになったが、そこはぐっとこらえた。
そして、どうせ落ちるだろうから驚かせてやろう。と思ったわけだ。
多分、友樹には卯月愛梨が俺だということはすぐにバレるだろうと思ったから、とりあえず友美に憧れている女の子ということにして友樹に話しかけた。
「あの、始めまして。卯月愛梨です。本日はよろしくお願いします。」
俺はお辞儀をして、顔がすぐに分からないようにし、その後、友樹と目を合わせた。
予想では、友樹は驚いたうえで、「何やってんの翔太?」とでも言うかと思った。
だが、友樹の反応は、その予想とは全くことなっていた。
友樹は俺と目があった途端、顔を赤くし、恥ずかしそうに、「えっと、今日のオーディションの子?」と言った。
その反応に少し違和感を感じながらも、俺は会話をつづけた。
「は、はい! わたし、有川さんに憧れてこの世界に入ろうと思ったんです。まさかこうしてバッタリと鉢合わせできるなんて」
「それはうれしいな。ありがとう。こちらこそよろしくお願いします。」
友樹はそういって、こちらにたいして頭をさげたが、なかなか顔をあげようとはしなかった。
赤くなってる顔を見られたくないのかもしれないが、そのほうが違和感がある。
とりあえず、もうすぐで2次審査が始まるので、「じゃあまた後で、よろしくお願いします」と言って会場へ向かった。
そして、運がいいのか悪いのか、俺はそのオーディションに合格してしまったわけだ。
春本の話によると、有川友美がやけに推薦してくれたんだとか。
なんだかややこしいことになってしまったなぁ。とは思いながらも、心のどこかで喜んでいる自分がいたのを覚えている。

そして、CMの撮影初日がやってきた。
朝に、友樹から委員会の代理を頼まれるという想定外な自体があったけれども、なんとか無事、古岡が代理をするということでおさまったらしい。
とりあえず俺は、友樹が電車に乗ったのを確認して、一本遅い電車で行くことにした。
撮影は無事終了し、スタッフと話した後、大室に友美を呼んできてほしいと頼まれたため控え室までいき、ノックをしてからドアを開いた。
大室が呼んでることを伝えて友樹が去った後は、自分が着替えようと思ったのだけれども、ふとあるノートが目に入った。
連絡帳のようだ。表に『有川友樹』と名前が書いてある。こんな本名がバレるようなものをこんなところに置いとくなんて、管理大丈夫か? 
中をみてみると、今度の図書委員の集まりについて書いてあった。古岡から電話があったのかもしれない。と、そんなときに控え室のトビラが開いた。
思わずそのドアのほうに顔を向けると、友樹がそこにいた。顔面蒼白とした顔をしている。
ここは、どういう対応をとればいいだろうか。頭をフル回転させて考えた末、兄からもらったものをそのまま使ってるんじゃないかと考えることにした。
「あ、あの・・」
「ごめんなさい」
俺が、「お兄さんの使ってるの?」と言おうとする前に、友樹は謝ってしまった。そのうえ、男だということまで告白してきた。
正直、どういう対応をとったらいいかすぐには分からなかった。男だということは知ってたから、驚きはない。でも、何も言わないのはおかしい。
ところで、連絡帳を勝手に見てしまったことは悪いことだと思うし、男だとバレたくなかっただろうけど、それを言わせてしまったのは、自分のせいじゃないか。
「私こそごめんなさい」
考えた末、でてきたのは謝罪の言葉だった。
今思えば、このとき一緒に、自分も男だと伝えていればよかった。
そうすれば、その後もややこしいことになってしまわなくてすんだはずだ。

夏休みになってすぐぐらいに、友樹と久々にゲームセンターに行き、そこで友樹から、愛梨のことが好きだと聞いた。
薄々感づいてはいた。女の子に慣れていないということは知っていたので、どの女の子でもあんなふうになるのかと少しは思ったが、どう考えてもあの表情は好意を寄せている顔つきだった。
しかも、なぜかそこで俺は告白を後押しするようなことを言ってしまい、結果、友樹は俺(愛梨)に告白してきたわけだ。
正直、いまだになぜそんなことを言ってしまったのか分からない。普通に、「告白はやめとけ」とでも言ったほうがよかったんじゃないだろうか。
そしてさらに、俺は友樹からの告白にたいしてOKの返事をしてしまった。わざわざ、告白を後押ししたときに、断られても今までのように接するんじゃないかと言ったにもかかわらず。
ただ、それには理由がある。友樹を悲しませたくなかったからだ。
後、正直言うと、もしここで付き合うことになれば、友達としての翔太と接するよりも、一緒に遊ぶことが多くなるんじゃないか。そういう浅はかな思いもあったのは否めない。

そして数週間がすぎて、ようやく初デートに誘われた。
正直、告白にたいしてOKの返事をだしたものの、まだ迷っているところがあったので、その返答をする前にひとつ試してみようと思ったのだ。
翌日、デートをしたいと申し出た日にちに、翔太として友樹を遊びに誘ってみようと。
今考えたら、半分脅しのような誘い方だったけれども、そうまでしてデートを優先するようであれば、俺はこれから友樹とは、友達としての翔太ではなく、恋人としての愛梨として接しようとそう決意した。
そうして結果、友樹はデートのほうを優先したわけだ。

友樹とのデートは正直、かなり面白かった。特に、ゲームに手加減しようとしていた友樹の姿。思わず吹き出しそうになった。
それにしても、あれだけゲームセンターのゲームで熱中したのは久々だったかもしれない。こちらが想像より強いとわかると、友樹も真剣に勝負してくれたのはうれしかった。
ただ、やっぱりあの観覧車は失敗だった。いっそのこと、高所恐怖症のフリして乗らなければよかったかもしれない。
乗る前からすこし嫌な予感はしていた。時間帯も、狙ったように夕焼けがキレイな時間だ。いや、実際狙ったのだろう。
乗った後、俺はずっと外を見ていたと思う。なんだか分からないが、友樹と目を合わすのが気まずかった。
そして、その時はきた。
友樹が「愛梨」と呼ぶやいなやこちらの肩に手をのせて、近づいてきた。
そして俺は、一瞬の迷いがあった後、思わず友樹を突き飛ばしてしまった。
あの時の後悔したような友樹の顔を思い出すと、こちらまで罪悪感にかられた。
もう少し、いい断り方があっただろうに、突き飛ばすような行動をとってしまったわけだ。
その後は、帰るだけだったので、俺は家まで帰るには遠回りになる内回りのホームまでいって、友樹に手を振って帰った。
確かあの時は、電車内のトイレに誰も見ていないのを確認して入り、翔太の姿に戻ったはずだ。
自宅近くの駅に帰ってくると、すでに帰ってると思ってた友樹にでくわした。スーパーの紙袋を手にもっているところから見て、帰りにおつかいを頼まれたらしい。
正直、さっきあんなことがあったばかりなので、こちらとしては気まずかったのだけれども、今の自分は愛梨ではなく翔太なのだからと思ってこちらから友樹に近づいていった。
友樹の顔はまだ先ほどの後悔を引きずってるような顔だったが、ここは後悔させないためにもその話を触れたほうがいいと思い、デートについての話をすることにした。
その甲斐あってか、友樹はだいぶ落ち着きを取り戻したように思う。
まだ、少し疑念を抱いているような顔だったけれども、今思えばあれは、こちらがやけにデートについて詳しいことについての疑念だったのかもしれない。

デートが終わってからも、俺は友達としての翔太ではなく、恋人としての愛梨として接していた。
だから、そのデートの日から1週間ぐらい後に発売されたファイモンも、発売日に購入して、愛梨として友樹と遊ぶことにした。
二つ購入するということも考えたが、さすがに二つとも友樹と張り合えるレベルにするには時間もないし、そこまで器用ではないのでやめておいた。
ただ、そうやって接してはいたものの、あの観覧車以来、本当にこれでいいのかと思ったことは何度かあった。
だいたい、この世に『卯月愛梨』なんて人物は存在しないのだ。そうすれば、必然的に、そう遠くないうちに、友樹との別れはやってくる。

そうこうしているうちに、自分自身に変化があった。
それに気づいたのは、セカンドシングル用の曲の提供をうけて、初めてのレッスンのとき。
そこには、曲の提供者の大室もい合わせていたのだけれども、うまいように声がでなかったのだ。とくに、高い音がいつにもまして辛い。
30分ほど受けたところで、「まあ、初日はこんなもんか」と大室が言い、レッスンは終わった。
「これが、声変わりなのか・・・」
レッスンが終わって一人になると、思わずそうつぶやき、自分自身の変化に愕然とした。
誕生月が4月なせいか、同学年の友達よりよけいに成長がはやいのだろう。正直、ショックだった。

そうして、歌詞を覚えることよりも、高音を安定してだせるように特訓し、時間はすぎていった。
ただ、なんとか、高音を出せるようになったものの、歌詞を覚えきれているかというと不安だった。ただでさえ、よく分からない当て字が多く、覚えるのが大変だというのに。
レコーディング自体は歌詞を見ながらの録音を許可してもらえたが、生放送の歌番組ではそうはいかない。
だから、普段なら歌詞を印刷した用紙を駅のロッカーにでもいれているが、学校に持って行ってこっそり覚えようとしてることがあった。
ただ、誰にも見つからないようにしていたものの、運悪く友樹に見つかってしまったらしい。
昨日の歌番組の収録が終わった後、友樹が迎えに来て、その時に友樹から聞いた。
それを聞いたとき、思わず感情的になって怒ってしまったが、今思えば見つけたのが友樹でよかった。
だから、決意した。友樹に打ち明けようと。そして、芸能界を去ろうと。
もちろん、こっそりいなくなるという選択肢もある。
ただ、それは友樹を悲しませるだけではないか。好きな女の子が、行き先も教えられず、どこかへ行ってしまうなんて、悲しんで落ち込ませかねない。そうなれば、ずっとその気持を引きづらせてしまうかもしれない。
それならいっそ、愛梨が翔太だと伝えて、友樹を怒らせたほうがいいのではないだろうか。
もちろん、友樹とは絶交になるだろう。でも、そのほうがきっといい。
もとはといえば、俺がすべての元凶なのだから。

「今年いっぱいで、この世界、芸能界を去ろうと考えています」
CM撮影が始まる前、今から2時間ほど前に、俺は控え室に春本を呼んで、嘆願した。
「ちょっと待て。いきなりどうした? 嫌なことでもあったか? 俺にできることならなんだってするから」
春本は戸惑いながらも俺、愛梨を引きとめようとした。
「決めたんです。こんな急なことで本当、申し訳なくおもいます。よろしくお願いします」
「あのさぁ。ここは、遊びや趣味の世界じゃないんだぞ。仕事なんだぞ。そんなこと言ったって、できるわけないだろ」
さすがに、春本もすこしキレてしまったようだ。無理もないかもしれない。
正直、言うかどうか迷ったが、春本に伝えることにした。
「男なんです。俺」
「はっ? なんのじょうだ・・・」
俺はウィッグをはずした。
春本は呆然としている。
「最近、高い声がでにくくなったのは風邪気味なんかではなく、声変わりだと思われます。これ以上、女としてやっていっても、時間の問題なんです」
春本はまだ呆然としている。
「よろしくお願いします」
俺はウィッグをつけて、控え室をでた。

その後、俺は友樹に、撮影が終わったら屋上にくるように要請し、今は愛梨の姿のまま、屋上にいる。
今夜は月が明るい。それに、寒くなってきてだいぶ星が見えるようになってきた。
この宇宙(そら)の彼方(かなた)で輝いている星達は、何年、何十年と前の光なんだな。
なんて思いふけながら、友樹が来るのを待っていた。
友樹にはまずなんて話せばいいだろう。まず、疑っているかどうかを聞き出したほうがいいだろうか。
そんなことを考えていると、後ろから、扉の開け閉めする音が聞こえてきた。
俺は友樹のほうを振り向き、友樹に全てを打ち明けることにした。
					
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